第133,134回 

子供をさらわれない為に

子供を親の目の届かない所にやらないこと。子供だけで家や店の中に居させないこと。子供を見ず知らずの人に預けたり、連れて行かせたりせず、子供の面倒をみる暇がない時は信頼できる親戚や友人に預けること。子供だけで外で遊ばせないこと。見守る大人がいない時に、他の子供と遊びに出掛けさせないと。隣近所とは仲良くして、事件の時にはお互いに助け合うこと。子供連れで外出する時は、周りの状況に気を配り、人や車に付けられていないか注意すること。

子供に身元の情報が分かるものを付けてやること。子供を連れて人通りのない所に行ったりせず、子供と大通りを歩く時はなるべく内側を歩き、背後から迫ってくるオートバイやマイクロバスに警戒すること。一歳未満の子供なら、外出する時はなるべく専用のスリングで抱っこしてください。ベビーカーの子供には安全ベルトをしっかりと締めること。子供を自転車の後ろの座席に乗せる時は、安全ベルトをしっかり締めるように心掛けるか、後ろに保護者を付き添わせること。

第135,136回                     

3・11は我々の日付になった。

 正直に言えば、ぼくは今の事態に対して言うべき言葉を持たない。
 被災地の惨状について、避難所で暮らす人たちの苦労について、暴れる原子力発電所を鎮めようと(文字どおり)懸命に働いている人々の努力について、いったい何か言えるだろう。
 自分の中にいろいろな言葉が去来するけれど、その大半は敢えて発語するに及ばないものだ。それは最初の段階でわかった。ぼくは「なじらない」と「あおらない」を当面の方針とした.

 政府や東電に対してみんな言いたいことはたくさんあるだろう。しかし現場にいるのは彼らであるし、不器用で混乱しているように見えても今は彼らに任せておくしかない。事前に彼らを選んでおいたのは我々だから。
 今の日本にはこの事態への責任の外にいる者はいない。我々は選挙で議員を選び、原発の電気を使ってきた(沖縄県と離島を除く)。反原発と言っても自家発電だけで暮らすことを実行した者はいなかった。



第137,138回                     

スイスの或る盲人牧師が盲人仲間に仕事の機会を提供し、また眼の見える人にも盲人の暗黒世界を体験してもらおうと、室内が真っ暗な「コンセプトレストラン」を開いた。図らずも商売は繁盛、千客万来で大抵は予約しなければならない。

当地のメディアによると、この盲人レストランは使われていない教会を改装したものだとのこと。レストランの中で唯一明りがあるのはトイレだけで、後は完全に無照明。目の見える客がこのレストランに入るときは、フラッシュライトを使用できず、夜光時計の類の発光体も身につけてはいけない。また、中に入ったら目隠しを付けて、手をウエイターや友人の肩にかけて一人ずつ席に着きます。ウエイターは皆、盲人で、足に鈴を付けて、客が彼らの位置を聞き分けられるようにしている。

四人の盲目の牧師仲間と資金を集めて盲人レストランを開いた盲人牧師のシュピールマンが言うには、お客は食事の時、何も見えず、ただ物を噛む音聞き、食べ物の匂いを嗅ぐだけです。こうした食事は食欲をそそり、食べることに専念させるばかりか、同じテーブルの仲間の話にも気を紛らわすことなく、一心に耳を傾けることができるとのこと。

盲人レストランはスイス全国、更には全欧州に支店を設ける計画である。この盲人レストランに興味を持ったアメリカのコンセプト デザイナーは、盲人レストランのコンセプトをアメリカに導入すべく視察にやってきている。

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値下げと云うとつい日中両国の値下げ方法の違いに想いが到る。日本では一般に「引き算」を使うのに対し、中国は「足し算」を使うのです。中国のスーパーやデパートでも常に販促キャンペーンをします。値段を下げる時はよく「買一送一(一つ買ったら一つおまけ)」とか「買二送一(二つ買ったら一つおまけ)」と書いた値札を貼ります。計算上は同じ値引きになるにしても、客が手にする品物の数は違います。もともとたくさん買いたい人や一気に売りさばきたい店側にとっては、中国のこうした「買一送一」式のやり方は確かにうまい話だが、それほど多く買う必要がない人には、やはり決して得にはなりません。

何年か前のことですが、私は北京の或るスーパーで次のような光景を目の当たりにしました。店ではバースデーケーキの「買一送一」販促キャンペーンをやっていました。珍しかったので私は傍らで、いったい買う人がいるのだろうかと見ていましたが、売れ行きは上々。或る者は何もためらわずに二個購入、ある人はその場に居合わせた見ず知らずの客と話を付け、一緒に買ってそれぞれ一個ずつ持ち帰りました。興味深いのは後者で、東京の人ならそんなことはしないでしょうが、関西や九州の人だったらやりかねません。考えにくいことですが。


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南方とはいえ、初冬の早朝は結構寒さがこたえます。だが、江西省柳州の特殊車両工場で働く曹克堅はいつも裸足か靴下一枚で、玉石を一個ずつ縦に敷きつめた小道をゆっくりと歩いています。彼は笑いながら、「石の上を三十分も散歩すれば、確かに夜はぐっすり眠れるようです」と云う。

曹克堅は記者にいった。「このところ老いも若きも、幹部も労働者も、ますます多くの柳州人が喜んで石の上を散歩して健康づくりにいそしんでいます」と。

或る漢方医が記者に云うには「石の上を歩くと、足裏のいくつかのつぼがしっかりマッサージされて、血行促進、気分爽快、頭脳明晰、睡眠促進、疲労回復等の効果がある」とのこと。

柳州は風光明媚,石の資源が豊富で、中国の「石の都」と讃えられています。石を愛する柳州の人々は石の資源を十分に利用するだけでなく、石による健康づくりにもはまっています。柳侯公園では、毎朝のように何百人もの人が足踏みフィットネスに励んでおります。

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利殖に関する八カ条の提案

第一、利少なきを以て、為さざるべからず。利殖は「小金」の運用から始められるので、一番大切なことは先ず第一歩を踏み出すことです。
第二、収入は比例配分して、五割は必要な支出に、三割は生活の享受に、二割は資産運用に割り振ります。

第三、一口に預金と云ってもなかなか奥深いもいのがあります。バンキングカードの約定定期機能を利用して、カードの普通預金は1,000元留まりとし、超過部分は全て自動的に利率の高い定期預金に振り替えるのがよいでしょう。そして、必要な時には直接引き出しても、POS機で支払っても良いのです。一度設定すると普通預金よりも多くの利息をうけとれます。

第四、金(ゴールド)は金取扱店でのみ買えると思ってはいけません。今では、銀行を通して金交換所の金を買って投資すれば、もっと実利的で、金の地金も引き出せます。

第五、自分で保険をかける時、保険料は収入の10%以下がよいでしょう。
第六、日常の支出総額の3~6カ月分の緊急用貯蓄をするよう心がけましょう。
第七、複利のメリットを活用することをマスターしましょう。定期定額のファンド投資は時間と手間が省ける良い方法で、コストの平準化とリスクの低減が出来るばかりでなく、その過程で利殖の知識も習得できます。ファンドの選び方が分からなければ、一番簡単なインデックスファンドから始めるのがよいでしょう。

第八、夫婦はいずれ同時に四人の老人を養わなければなりません、また不意の事故や病気は予知できるものではありません。従って株式、ファンド或いは中短期の利殖商品のような比較的流動性の高い予備の資金を蓄えておかなければなりません。投資資金を全て長期の固定品目に投じることは絶対に避けてください。

中国語表現法研究  和文中訳

第一三三〜一四四回


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